8月23日(月)  沖縄旅行3

サンボと亜依は、夕方になったのでホテルに向かうバスに乗った。



: ふ〜、海ではいろいろあって疲れたなぁ〜。はやくホテルに
  着きたいよ。

: おにいちゃん、そんなに早くホテルに着きたいの?

: うん、早くフカフカベッドに寝転がりたいぜ。

: やだぁ、おにいちゃんたらスケベよ〜♪

: えっ、なんで!?オレ、今なんか変なこと言ったか?

: うん。だって今ラブホテルに向かってるんでしょ???
  しかもフカフカな亜依のお胸に早く寝転がりたいだなん
  て…。おにいちゃんたら本当にエッチなんだから♪

: ラ、ラブホテルじゃないよ!
  そ、それにフカフカなのはベッドだよ、ベッド!
  亜依、お前わざと間違えてるだろ!

: うん。

: き、きっぱりと答えるなぁ。

: でもね、全部おにいちゃんがいけないんだよ。
  おにいちゃんが亜依のことなかなか食べてくれないから!
  そんな風におにいちゃんが私にイジワルするからね、
  亜依だってどんどん激しく迫っちゃうの!
  おにいちゃんが亜依に優しくしてくれないからだよ!

: イ、イジワルじゃない!兄妹だろ!
  それに俺はお前に対しては兄として、優しく接してたつもりな
  んだが…。
  ─とりあえず今はバスの中なんだから静かにしてなさい。

: え〜それじゃあ、おにいちゃんが亜依のこと抱きしめてくれ
  たら、静かにしてあげるよ〜♪

: ……。わかった、ちゃんと静かにするんだぞ。

: えっ!おにいちゃん…、まさか本当に抱きしめてくれ…


 ギュッ (サンボは亜依を抱きしめた)


: …お!おにいちゃん!!何で?どうしたの?

: こら、静かにするって約束しただろ。

: で、でもどうして亜依のこと、抱きしめてくれたの???

: バスの中では静かにしなくちゃダメだからだ。

: それだけ?

: そう。

: 本当に?

: そうだ。

: ……。

: ……。




★2人とも無言のまま、ホテル到着5分前になった★


: …亜依、もうすぐ着くみたいだぞ。降りる準備しろ。

: …うん。
  …そのおにいちゃん、さっきは本当嬉しかったよ、ありがとう。

: う、うん…。

: でもさぁ、抱きしめてくれたってことは…、チャンスありってこ
  とだよね!よ〜し!ホテルでは超超迫っちゃうから、覚悟し
  といてね、おにいちゃん!

: ふっ…、受けて立つ!


>続く



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