8月24日(火)  沖縄旅行4

サンボと亜依は、ホテルの部屋についた。



: ふぅ〜、やっと今晩の宿についたか。

: そうだね〜、おにいちゃん。
  ここが2人の記念の場所になるんだねぇ♪

: えっ!何の記念?

: もぉ、おにいちゃんたらわかってるくせに〜♪
  もちろん私たちが初めて結ばれる記念だよ♪

: そ、そんな場所にはならないよ!

: うふふ♪そんなこと言ってられるのも今のうちだよ、おにいち
  ゃん。




★しかし食事などを済ませ、その後かなりの時間がたったが、★
         一向に亜依は迫ってこない。


: (亜依、あんなに「覚悟しとけ!」とか言ってたのに、全然何
   もしてこないな。今のところメチャクチャ普通にしてる。それ
   ともやっぱり俺が万全のガードだからもう諦めたのかな?)

: おい亜依、そろそろ風呂、というかシャワー浴びたら?

: おにいちゃん先にいいよ。私はあとで入るから。

: お、そうか? …も、もちろん"あと"っていうのはオレが、
  シャワー浴び終わってバスルームから出てからってことだぞ。

: もう、そんなことわかってるわよ♪
  おにいちゃんたらそんな事言うなんて…、
  まるでバスルームに私が入ってほしいみたいじゃない♪

: ち、違う!お前が昼間、テントに入ってきたから言ったんだ!
  ほ、本当に入ってきちゃダメだからな!

 ガチャ! (バスルームに入るサンボ)

: ……。




★バスルーム★


 ジャー (シャワーを浴びているサンボ)

: ふ〜、あれだけ言っとけば亜依も入ってこないだろう。
  まぁどっちみちドアの鍵も閉めたし万全だぜ!
  それにホテルに着いてからはずっとおとなしくしてるしなぁ。
  きっと亜依はもう諦めたんだ!そうだ、そうに決まってる!
  よし!それなら今夜は安心して眠れそうだな。ハハハ…


 コンコン (ドアを叩く音がした)

!?

: おにいちゃ〜ん、おトイレ行きたいよ〜!! バスルームの鍵開
  けて〜!

: が、我慢しなさい!(くっ、その手があったか!)

: 本当なんだよ〜!開けて〜!!

: えっ!?ほ、本当の本当の本当なのか?

: 本当の本当の本当だよ〜!早く〜!!

: わ、わかった…。 俺は鍵開けたらすぐにバスタブ戻ってカー
  テン閉めるから、絶対にカーテン開けて覗いたりするなよ!

: うん。おにいちゃんも亜依のほう見ちゃダメよ。

: あ、当たり前だ、見るわけないだろ!─開けるぞ!

: ……。



 ガチャ!シャッ! (サンボは鍵を開け、すぐカーテンを閉めた)

 ガチャ! (亜依がドアを開け、バスルームに入ってきた)



: お、終わったらすぐに出てけよ!

: …何が?

: な、"何が?"って、もちろんトイレだよ!

: ─私"おトイレ行きたい"とは言ったけど…、
   "用を足したい"なんて言ったかしら???

: えっ!?


 シャッ! (亜依はカーテンを開けてきた)


!?  な、なに!?


=サンボはとっさにあの部分をタオルで隠した=



: お、おい、亜依!今カーテン開けるなって言ったばかりじゃ…

!? あ、亜依!?  な、なんだ、その格好は…!?

: じゃ〜ん!バスタオル1枚だよ〜♪
  恥ずかしいけどおにいちゃんのため、頑張ってみたよ♪



=さらに亜依はバスタブに入り、そしてサンボに抱きついた=



!? あ、亜依!?ダ、ダメだよ、離れなさい!!

: おにいちゃん、亜依の大きくてやわらか〜いお・ム・ネ♪
  感触はどう?気持ちいいですか?
  間にあるのはバスタオル、たった1枚だけだよ〜♪

: そそそ、そんな格好で抱きついちゃダメ!マズイ!!!
  そ、それよりお前約束も守ってないし、ウソもついてるぞ!

: えっ、何のこと?

: カ、カーテン開けちゃダメって約束しただろ!!
  そ、それに亜依は"本当の本当の本当"とも言ったし、
  "見ちゃダメ"って用を足すみたいなこと言ってたじゃないか!

: え〜、だっておにいちゃん"カーテン開けて覗いたりするな!"
  って言ったじゃん。亜依はおにいちゃんのこと覗くんじゃなく
  て、堂々と見たでしょ♪

: それに"本当の本当の本当〜"に、
  おにいちゃんのいるバスルームに入りたかったの♪

: "見ちゃダメ "って言ったのも全然違う意味なんだよ〜。
  これから亜依がタオルを脱ぐからね "見るだけじゃなくて、
  最低でも触らなくちゃダメ!"
っていう意味なんだよ♪

: こ、こじつけじゃないか!今考えただろ!
  タ、タオル、絶対に脱いじゃダメだからな!!

: えっ!? 脱いじゃダメってことはもしかして…、
  おにいちゃんが脱がしたいってことかしら♪
  もう、本当にイヤらしいなぁ〜♪

: ち、違う!そういう意味じゃない!!

: うふふ、わかってるわよ♪



=亜依は1回サンボから離れ、そしてサンボのことを見つめた=



: ─どうぞ、亜依のタオル脱がしちゃっていいよ♪
  初めて男の人に見られちゃうよ…、緊張するなぁ…♪

: (か、かわいすぎる…。さすがに、もう我慢できない!!)


=サンボは亜依のバスタオルに手を掛けてしまった=


: ─おにいちゃん、ありがとう…。本当に本当に大好き…

:─あ、亜依、その俺もな、実はお前のこと、前からずっと…













 ピンポーン! (なんとここでインターホンが鳴った!)











: はっ!! =サンボは我に返った=

: ─お、おにいちゃん出なくていいよ!続きを…

: は、はい!今出ます!(よ、よかった!助かった…)


=サンボは服を着て玄関に出て行った=


: もう誰よ…、タイミング悪すぎ…。






★亜依もバスルームを出た、サンボが玄関から戻ってきた★


: …誰だったの!!
  亜依とおにいちゃんの愛の確かめ合いを邪魔したのは!!

: 隣の部屋の人だったよ。なんかウチの部屋の前にタオルが
  落ちてたらしくってさ、「違うか?」って。

:それで!!

: でもウチのじゃなくてさ、誰かが部屋の前に落としていったみ
  たいなんだよね。

:誰が落としたのよ!その人連れてきて!文句言うから!!

: だ、誰かなんてわからないよ!!
  で、その人にそんな感じに言ったらさ、「じゃあタオルはフロン
  トに届けときますね」って言って、持ってってくれたんだよ。
  なんて親切な人なんだろうね。マジ親切な人だよ、うんうん…

: どこが親切なのよ!すごい迷惑な人だよ〜!!
  せっかくおにいちゃんをその気にさせたのに…。

: ま、仕方ないさ!さぁ亜依も早くシャワー浴びてこいよ!
  今日はもう疲れたから早く寝ようぜ〜!

: ……まだだもん!

: えっ!?

: よ〜く考えてみたら、まだ夜は始まったばかりじゃん♪
  私シャワー浴びてくるからその後、2回戦しようね♪

: ─亜依が上がってくる前に、はやく眠らなくては!!


>続く



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